とある事情で現在読めない漫画って結構あります。
ジャンプのような週刊誌は、なかなかバックナンバーをさかのぼれませんし(さかのぼれても3年前くらいまで)、出版会社が倒産して発売中止になってたり、昔はよかったけど今は使えない放送禁止用語をつかっていて発売中止もしくは表現がマイルドになってたりと。
「あの漫画が読みたい・・・。」
そんなときに大変心強い場所があります。しかも無料で読めるときたもんだ!
その場所の名は「国立国会図書館」
実は、そんな場所を国がつくっていたりします。その名は「国立国会図書館」。
日本国内で出版された全ての出版物を収集・保存している図書館です。利用は日本国民なら誰でも出来て、しかも無料です。
住所:東京都千代田区永田町 1-10-1
営業時間:9:30~19:00(土17:00)
休館日:日曜日、国民の祝日・休日、年末年始、第3水曜日
電話番号:03- 3581-2331
実際に発売されていない漫画が読めるのか、試してみた!
そんな場所があるとは聞いていましたが、疑り深い私。実際に国立国会図書館にいって試してみました!
しかし残念ながら、中の写真撮影は禁止。
というわけで、結論からいいますが、
「読めた。」
僕が、読みたかった現在発売されていない漫画は以下の通りです。
1 | 少年ジャンプ 第1号 |
2 | 少年マガジン 第1号 |
3 | まんが羽生善治物語 |
4 | マンガでわかる将棋の基本戦法 |
5 | こち亀の第1話(実は読み切り)(1976年6月22日発売の週刊少年ジャンプ29号掲載) |
少年ジャンプと少年マガジンの第1号はまだしも、超マイナーな「まんが羽生善治物語」と「マンガでわかる将棋の基本戦法」があったのは感動しましたね。
どちらも将棋にハマッてた小学6年生の頃に読んでたものですが、また目の前にすることができるとは・・・。
さすが、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存していると豪語する国会図書館です。
面白いぞ!規制なしの両さんは!
衝撃的だったのが、こち亀の第1話。
全然セリフが違うのです!
現在発売されている第1話の両さんが来客に発するセリフの1つ、「東京はてめえみてえなやつがくる所じゃねぇ。さっさと帰りやがれ。ふん!まったくもう!」が、オリジナルでは「東京はてめえみてえな百姓がくる所じゃねぇ。さっさと帰りやがれ。ふん!新潟で米でも作ってろ!」になっていたり、
同僚の松本を回想するときのセリフが、現行版では、「マヨネーズのいっきのみがとくいだったな。じつにおもしろい野郎だったアハハハ」ですが、オリジナルは「けっきょくロシアンルーレットであそんでいて即死してしまったが・・・実におもしろい野郎だったアハハハ」になっていたりと(笑)
いかに今が表現を規制されているのかわかって面白かったですね。
こち亀ファンは、ぜひ国会図書館に一度足を運んでオリジナル版を読んで頂きたいです。(とても厳かな雰囲気なので笑いをこらえるのは大変だと思いますが)
ドラえもんのような児童書を攻めるなら「国立国会図書館国際子ども図書館」
とはいえ、国立国会図書館にすべての漫画が収納されているわけではなく、児童書は「国立国会図書館国際子ども図書館」に多く収納されています。
ドラえもんなどの児童書を攻めるならここに行くと良いでしょう。
完全未収録作品 ドラえもん 全107話を参考に、いくつか探してみましたが、1974年1月に発売されていた「じゅん番入れかわりき」は無事読めました。(狙いは、1977年8月に掲載されていた、てれびくんの「分かいドライバー」でしたが残念ながら付録掲載だったのでありませんでした…)
するぷはこう思った。
当時に発売されたままで保管されているので、非常にノスタルジーな気分に浸りながら漫画を読むことができます。
「ガキのころに熱中したあの漫画が読みたい!」
ってときに国会図書館はうってつけの場所です。無料ですし、食堂も安くて美味しいので、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか?