僕が中学生の頃の話である。
僕は、ある夏の日、ギャ○ゲーが大好きな友人の部屋にいた。 彼は、そうとうなギャ○ゲー収集家であり、棚にはギッシリの封も切ってないソフトや、けしからん漫画と、けしからんゲーム機「PC-FX」が鎮座していた。
僕は思春期だったころもあり、彼のもつコレクションに、少なくはない興味をもち、夏休みはほとんど彼の家に遊びにいったものだ。
僕は、彼の枕元に、山積みされたCDの内容を見て驚き、こう聞いた。
「なんでアニメの主題歌ばっかりなんよ? ミスチルとか聞かんの?」
友人は言った。
「アニメの曲の方が絶対いいって!」
自分のことを棚に上げて、こう思った。
「なにいってんだ!このオタクが!・・・」
が、あのときから10年近く流れ、僕はアニソンのレビューを書くようになった。最近こう思うようになった。
「アニメの曲の方が絶対いいって!」
最近車の中で音楽を聴いていてもJ-POPが流れると飛ばしてしまい、アニソンがでるまでスキップする癖がついてしまった。なぜこうなってしまったのか、ちょっと無理矢理に理由を考えてみた・・・。
アニソンの歌い手は声質が異質。
これは主に、声優ソングにいえることだが、我ら一般人はもちろん、J-POPシンガーらに比べても異質だからだろうか。
この思いを文章にすれば、ずいぶんキモくなるが、あんな可愛らしく特徴ある声で歌われれば、そりゃ聴いちまうってばよ
そりゃ、顔みなきゃよかった・・・とおもったことも多々あったが、曲が良かったらそんなの関係なく聴きづけてしまうものだ。
アニソン歌手は、歌唱力が高い。
J-POPシンガーらに比べると、アニソンシンガーは、歌唱力が高いように思えるのは僕だけだろうか。
顔やソトヅラばかりよくて、歌唱力がダメダメなJ-POPシンガーたちを数多く見てきたが、アニソンシンガーたちには、なかなか見あたらない気がする。
J-POPシンガーはアニソンシンガーよりも露出が多いから、その面も大事になってくるのはわかるが、明らかにうまくない(特にアイドル路線)人もデビューできる土台があるから仕方ないのかもしれない。
アニソンはラブソング一色ではない。
実はこれが最大の理由だと思っている。 そう。J-POPはラブソングが多すぎるのだ。
オリコンの上位の曲の歌詞をみると、だいたい「愛してる」、「逢いたい」、「でも逢えない」、「さようなら」、「好き」などの恋愛フレーズのオンパレードである。
「ラブソングばかりで、飽きてきた。」 これが、最近J-POPのCDが売れない最大の原因ではないだろうか?
たしかに色恋沙汰は、人間だれしもあるものだから共感を得やすいだろう。
しかし、人間それだけではない。 飯を食べるし、睡眠をとるし、ゲームもしたいし、会社さぼりたいし、サッカーしたいし、映画みたいし、ケータイ新機種にしたいし、iPhoneいつでるんだ?と葛藤するし、パソコン新調したいけど金がなかったりと、いろいろに悩み、そして行動しているのが人間である。
こんなに曲のテーマが存在するのに、売れるからといって、誰もがラブソングばっかりになったら、さすがに飽きてくるのは目に見えている。 もっといろいろな曲を用意してもらいたいものだ。
その点、アニソンは大体アニメのテーマにそった楽曲なので、かなりバラエティに富んでいると思う。 最近ハマっている電波ソングなんて新しい音楽のジャンルになりえるんじゃないかと思っているのだがそれは言いすぎだろうか。
まとめ。
以上を書き終えて、なぜ、いまだアニソン歌手が紅白にでれないのか非常に疑問である!