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【まじめ】どうやったらラッキーゲームスさんみたいにアプリで食えるようになるんすか!(2/3)【インタビュー】

ここから、どんどんと聞きたいことの核心に迫っていきます!

さぁ続きいってみましょう!

7. 暗黒時代、マックス村井にオワコンといわれた。

す: 調子わるかったことってありますか?

ラ: 2011年頃のカジュアルゲームブームの時に調子がわるかったですね。

というのも、世間がカジュアルゲームがブームなのに真面目系アプリをいっぱい出してたんですよ。

以前、「!」(びっくりまーく)というカジュアルゲームを2010年にだして、これが100万ダウンロードされたんですけど、収益的にあまり結果が出なくて。

カジュアルじゃいかん!これからは真面目だ!」と思って真面目系ばかり出してたんですけど、これがどれも当たらず。

その時、マックスむらい(当時のentrypostman)にも「ラッキーゲームスはオワコン!」っていわれましたよ。名指しで。

す: でも、その後、最大のヒット作「ぐんまのやぼう」をリリースすると。かっけぇ!

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8. どうやったらラッキーさんのアプリみたいにダウンロードされるようになりますか?

す: ラッキーゲームスで一番売上が上がったアプリはやはり「ぐんまのやぼう」ですか?

ラ: やっぱり「ぐんまのやぼう」ですね。

す: 「ぐんまのやぼう」、「i大富豪」、「!」など大ヒットアプリを次々とリリースしてきたラッキーさんですけど、どうやったらダウンロードされますか?

ラ: 実は狙ってヒットしたことってほとんどないんですよ。i大富豪は、AppBankのポッドキャストで誰かが今App Storeに大富豪アプリがないんだよねって言ってて、こりゃ当たると思って作ったんですけど。

す: なるほど。

ラ: でも同時期に大富豪ゲームが出てて。これはガチで勝負に行きましたよ。こちらにしかないモードを増やしました。大富豪ってローカルルールが沢山あるじゃないですか、8切りとか。これらを目いっぱいつぎ込みました。そしたら勝った!

す: ラッキーさん飄々としてるから、そういう勝負とかあまりしない人かと思ったら裏ではちゃんと頑張ってるんですね!

ラ: でも「え?これがヒットすんの!?」ってことが多いですね。ダウンロードされる秘訣とかマジわかんない。

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9. ラッキーゲームスが有料版をあまり出さない理由。アプリ内課金をあまり使わない理由。

す: ラッキーゲームスアプリって有料アプリ(i大富豪など)がまったくないことはないですけど、ほとんどないですよね。これはなぜですか?

ラ: 気が楽的なところが大きいですね。無料だと「金返せ!」といわれないじゃないですか。無料だから。無料はラク。ちょーラク。めんどくさくない。

す: アプリ内課金はどうですか?

ラ: ふりーだむふぃっしんぐというアプリでアプリ内課金を試しましたけど、アプリ内課金はやっぱりめんどくさいですよね。収益も手間の割にって感じで。やっぱり有料は手間がかかるし、めんどくさいですよ。

す: 無料でバナーの方が収益性が高いのですか?

ラ: やっぱりバナーの方がいいですね。でも宝くじに近い感覚ですけどね。だから量を出す。ゲームアプリに関しては有料でやるメリットはあまりないかもしれません。i大富豪は、まず有料でヒットしましたけど、あとで出した無料版の方が成績よかったです。

10. ラッキーさんは宣伝はほとんどしていないように見えますが、宣伝はしていますか?

す: これが実は一番聞きたかったことです。ラッキーさんはほとんど宣伝しているように見えない。でもヒット作をバンバン出している。一体どのように宣伝しているのか毎回不思議で。僕もアプリ開発をかじってるんですけど、ゲームカテゴリって一番難しいと思うんですよ。その中で結果を出すって相当難しいと思うのですが。

ラ: いやー宣伝って難しいですよね。ほんと難しい。でもラッキーゲームスは125個の蓄積があるのが大きいと思います。というのは、過去のアプリのバナー場所とかに新作アプリの広告を出すんですよ。これが出来るのは大きいと思います。

す: なるほど。

ラ: あと鋼の心を持つことですね。ウザいと思われても鋼の心を持って頑張る。

す: 僕は結構Twitterとかでアプリの宣伝つぶやきをやっちゃう方ですけど、そこのバランスほんと難しいですよねー。でもラッキーさんはそんなに宣伝しているように見えないんですよねー。

ラ: 僕って結構打率低いんですよ。野球だったら1割バッターですよ。二軍だと思います。みんなの方が打率高いと思います。でも僕はその分、量を出す。10本に1本当たるかなぐらいの勢いで。

す: そこがラッキーゲームスの凄さですけどねー。普通そんなに出せないですよ。(笑)

ラ: あと、これは運の部分が大きいけれど、他のメディアに紹介されるのはやっぱり大きいですね。一番大きいのはAppBank。AppBankはやっぱり凄いですよ。

す: なるほど。

ラ: あとTwitter。ぐんまのやぼうはTwitterのみなさんのおかげで当たりました。

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11. ぐんまのやぼうでラッキーゲームスのやぼうは叶った?

す: どこかのインタビュー記事で「早く一気に一生分稼いで、なんの不安も無く悠々自適に暮らしたい」的なことをおっしゃっていたと思いますけどどうですか?

ラ: ぐんまのやぼうでそうなれるかな?と思ったけれどなかなか難しいですよ。人が思っているほどそんなにはって感じですよ。

す: いやでも「ぐんまのやぼう」は相当な大ヒットですよね。Nintendo 3DS化もされて。

ぐんまのやぼうがリリースされて1ヶ月後くらいですかね。僕、地下鉄乗ってたんですけど、隣の女子高生が「ぐんまのやぼう超面白いんだけど!」って言ってたんですよ。あれ心底うらやましいと思いましたよ。「おれもあんな風に言われるアプリ出したい!」と思いましたもん。

ラ: その場にいたかったなー。それ聞きたかった。

す: ぐんまのやぼうは今までのラッキーゲームスの中でもどのくらいのものだったのですか?

ラ: それまでの最大のヒットはi大富豪でした。でも、ぐんまのやぼうはその数倍はありましたね。それのせいで法人化せざるを得なくなってしまったし。

12. ラッキーゲームスが法人化しても社員をやとわない理由。

す: ラッキーゲームスは「ぐんまのやぼう」以降、法人化したわけですけど社員は雇っているんですか?

ラ: 変わらず二人ですよ。プログラマーの自分とグラフィッカーさんと。

す: もっと人雇って、プログラムとか任せればラクになるんじゃないですか?

ラ: たまに外注することがあるけどめんどくさいですね。人に説明するってめちゃくちゃ難しいと思います。説明スキルを上げるのって難しい。

アプリを作っていると細かなこだわりの部分とかあるじゃないですか。そこを人にやってもらおうと思っても、なかなか説明できない。自分でやった方が早いって思っちゃうんですよね。

13. 意外にもラッキーゲームスは外注を受け付けている。

す: そういえばラッキーゲームスは外注を受け付けているんですか?

ラ: 一応、受け付けてはいます。

す: うお!意外!

ラ: まぁほぼやりたくないですけど。受け付けてはいます。でもその企画に興味ないと返信しないです。基本めんどくさいですから。また受け付けても制作費とかもらっちゃうと責任が伴うので、レベニュー型とかにしていますね。

お金よりも責任取るのがいやなんです。お金いらないですね。でもお金欲しいですねぇ・・・。

14. Android版の調子はどうですか?

す: 最近、Android版も出していますよね。Androidの調子はどうですか?Androidは広告のパフォーマンスが良いと聞いたことがありますが。

ラ: 実は、あんま調子はよくないですね。

す: あ、そうなんですね。でも移植作業とか大変じゃないですか?

ラ: そこまで大変ではないですね。OpenGLだと、Objective-CをJavaの文法に差し替えるだけだから。ただツール系だと大変だと思いますね。いろいろ仕様があるから。まぁやった方が少しでも足しになるじゃないですか。無いよりかあった方がいいなと。

す: なるほど。

ラ: あ、Google Playは新着ランキングがあるのがいいですね。あと競争がApp Storeに比べてゆるいのか、Google Playのランキングの方が埋もれにくいと思います。