Apple

Photo by: Celsim Junior

どんどん高画質になっていくネットの動画。ただし、高画質になるということは当然パケットも増えるわけで。

パケット節約のためにモバイル通信中は動画を見ない人は多いと思います。

スマホがどんどん高性能になって、モバイル通信のスピードもどんどん上がっているのに、外で気軽に動画を楽しめないのはなんだかなぁと思っているのですが、この先、ちょっと動画が見やすくなるかもしれません。

Appleが、動画圧縮コーデック「AV1」の開発をすすめる団体「Alliance for Open Media」に加入したそうです。

Alliance for Open Mediaのウェブサイトによると、Appleは創設メンバーとして、同団体にひっそりと加盟したようだ。同ウェブサイトは米国時間1月3日に更新され、Appleの加盟が記載された。AppleがAV1に関して何を計画しているのかは現時点で不明だが、創設メンバーとして加盟したことは、強力なサポートを示すメッセージだ。

引用元:アップル、動画圧縮技術の開発を目指すAlliance for Open Mediaに加盟 - CNET Japan

AV1とは何かと言うと、HEVCやVP9よりも約50%の効率が良い動画圧縮コーデック。

主な特徴としてロイヤリティフリーの(特許)ライセンスを用いていることがあり、競合規格であるHEVCが複雑かつ高額なソフトウェア特許ライセンスを用いていることと対照的になっている。ライセンスにより広範な利用を可能とするため競合企業の特許を侵害しないことを重要視している。 この特許規約がW3Cによって採択されてからは、AV1の特許を使用している特許についても同じライセンスで提供されるようになっている。AV1はアルゴリズムの煩雑化を避けつつ圧縮効率を上げる最先端のコーデックを目指しており、性能上での目標としてHEVCおよびVP9に対し約50%の効率上昇を掲げている。

引用元:AOMedia Video 1 - Wikipedia

というわけで、この技術が使われれば、世の動画通信効率はグッと上がるわけですが、どんなにいい技術も使われなければ意味がないわけで。

これまで「Alliance for Open Media」には、すでにGoogle、Adobe、Amazon、Netflix、Huluなどの超有名企業が参加していました。

Appleはこれまで参加を渋っていたそうですが、今回Appleも加わったことで、我々iPhoneユーザーも動画のパケット効率化の恩恵に預かれるかもしれませんね。

外でも気楽に動画を楽しめるようになるにはまだまだ結構かかりそうですが、東京オリンピックあたりにはそうなってないかなぁ。ってもあと2年か(笑)