先ほどの記事を書いたことで、刃牙道の面白さをもう少しだけ書きたくなったので、書いておきます。
色々、刃牙道の面白さの理由はあります。
決して現実では行われることのない達人同士の闘いや、圧倒的強者が魅せる男の魅力などなど。
しかし、僕が一番推したいのは単純に「絵」です。
色々な格闘技漫画を読んできましたが、刃牙道ほどリアルな描写はありません。
例えば、空手の横蹴り。これ空手をかじってるとわかるのですが横蹴りって足の側面に力をいれるため、親指を上に立てて蹴るんですよ。刃牙ではキッチリこういう動作を描いてくれるわけです。作者の方が格闘技経験者ならではの素晴らしい描写ですね。
こういう細かな所作を見ると、脳内で繰り広げられる闘いがドンドンリアルになってくるわけです。漫画なんだけどリアルに感じてくる。本当にこんな戦いがどこかで起こってるんじゃないだろうかとまで思えてくる。まさにリアルシャドーに漫画が読めてしまうわけです。
もちろん大袈裟な描写もありますよ。しかし、その大袈裟な描写は実際にやれたらカッコいいだろうなぁと思える動作なんです。押さえるところはキッチリ押さえているので、それを見てもリアルに感じないことはない。
刃牙道では、武蔵の指に注目してしまいますね。武蔵って刀を振る時、ちくいち人指し指を立てるんですよ。僕に剣道の経験はないですが、あの描写は空手の横蹴りと同じく深い理由があるのでしょう。あの指などの細かい描写を積み重ねて見ることで武蔵の息遣いまでこちらに伝わってくるわけです。
刃牙の絵は気持ち悪くて読めないという声をよく聞きます。(特に女性) しかし、逆にいえば気持ち悪さしか欠点がないわけです。
圧倒的にリアルだからこそ気持ち悪さを感じてしまうわけです。読み進めたら、その気持ち悪さこそ刃牙の魅力だと気づいてもらえるはず。
というわけで、僕にとっての刃牙道の面白さは、気持ち悪さすら感じる超リアルな描写。
後、刃牙道の読後10分くらい武蔵になれるというのがありますね。読後10分間は確実に両手にエアカタナを持ってますもん。ヤクザ映画を見た後に肩を切って歩いてしまうのと同じ現象が毎週おきます。
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