OS X El Capitanほど、かえり映えのしないOSもないだろう。私が、普段使う機能で変わったところはほとんど無い。
唯一劇的に変わったのは、打った文字がリアルタイムに変換されていく「ライブ変換」だ。これが地味ながら凄い。
最初はとまどった。いやムカついた。
El Capitanにアップデートしてから2日後に急いで作らねばならないものがあったから、なおさらだ。Macをバンバンしたくなった。
しかし、ムカつきながらも入力を続けていくと、だんだんムカつきがおさまっていく自分に気づいた。
例えば、「本日は晴天なり。お日柄も大変よく。今日は一日中いい天気になりそうだ。」という文章を一度もエンターキーを叩くことなく打つとする。
最初の、「本日は晴天なり。」の部分では、「本寺」「本日は聖」とライブ変換されて、一瞬嫌気が刺してくるが、怯まず入力を続けていくと、次からはノーミスでサクサクと変換してくれる。
どうやら、打つ文章の傾向が分かれば、あとは予測してふさわしい文字に変換してくれてるようだ。
「一瞬誤変換したとしても怯まず入力を続けると、キチンと変換してくれる。」
コレさえつかめば、El Capitanの文字入力は大きく捗るものになる。いや、それどころか心地よくすらある。
特に、これまでこまめに文章の途中途中でエンターキーで確定していた人は、大きく文字入力スピードが上がることになるだろう。
これはライブ変換という仕組みだけが凄いのではなく、Appleの日本語の変換技術が高いからこそだと思う。
そして、きっちりiPhoneの日本語入力情報をEl CapitanにBack to the Macしている結果だろう。
前々から思っていたが、iPhoneの日本語入力性能は高い。最近どんどん適切な文字に変換してくれるようになったし、新しい言葉や、新人の芸能人の名前などもキッチリ変換してくれる。
これは、日々iPhoneユーザーの文字変換傾向などを読み取って、それを学習してるからではないか。
ユーザー自身からも学習し、他のAppleユーザーの文字入力からも学習していく。もし、こんな仕組みならば、この先もどんどん精度が上がるのは間違いない。
ずっとATOKユーザーだったが、これを機に完全に乗り換えてしまった。作業効率に全然支障はない。ユーザー辞書はほとんど移行していないにも関わらずだ。
「OS標準の日本語入力なんて使えないにきまってんよ!」
と思ってる人は多いだろう。私もその1人だった。
しかし、しばらく使ってみればそれは思い込みだったと気づくはずだ。
せっかくEl Capitanにしたなら使わない手はない。ライブ変換に慣れてしまえば、これまでにないスピードでキーボードを叩ける自分に出逢えるだろう。
ッタ—–ン!!!
追記: このショートカットキーを会得すればさらに心地よさは増すだろう。ッタ—–ン!!!
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