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【感想】庵野秀明監督。僕はお腹いっぱいです。「シン・ゴジラ」大変美味しくいただきました。エヴァファン必見。(ネタバレあり)#シンゴジラ

いやー見てきました。シン・ゴジラ

このPVを見てからもう虜ですよね。映像もさることながらその音楽も非常に迫力があって、ここしばらくこればかり見ていました。

そして、今日ついにロードショー。いやー本当に素晴らしいものを見せていただきました。

こんなに映画に興奮したのは、今から7年前に上映された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」以来です。ヱヴァ破は4度も映画館に通ってしまいましたが、この「シン・ゴジラ」もそのくらいリピートしてしまいそうです。

このシン・ゴジラは、IMAX版、4DX版、MX4D版がありますので、それらをローテーションしていこうかなと。

これから感想を語るわけですが、僕はこれまでほぼゴジラを見たことがありません。しかし、エヴァは大好きです。そんな僕でも十分、いや十三分に楽しめました。

まず、エヴァファンが待ちに待ったと言えるであろう演出の数々が随所に散りばめられていました。エヴァで、おなじみの「あの音楽」が流れることはもちろんのこと、エヴァらしい明朝体を映像に散りばめた演出。そして、黒背景に白文字のアレもしっかり出てきます。

いやーもう終始ニヤニヤしちゃいました。これです。庵野監督。僕はこれを待ってましたと。(笑)

この映画は、「現実の日本にゴジラが現れてしまったら、実際に日本はどう対処する?」というのがテーマにあるそうです。

よって日本の政治家・官僚達が多数登場するのですが、その立ち回りがあの「踊る大捜査線」を彷彿とさせるのです。それもそのはず、踊る大捜査線はエヴァに影響されたドラマであることは自明。踊るを演出した本広克行氏もエヴァに影響を受けたと発言しています。

で、「本家本元の庵野秀明が、実写でそういうものを撮ったらどうなるのか?」という想像するだけで興奮せざるをえないものを、実際にこれでもかこれでもかと魅せてくれるわけです。いやーそんなもんニヤニヤしてしまうでしょうよ!ありがとうございますですよ!

そして、僕が完全に魅了されてしまったのが、映画中盤の、この映画のタイトルが「シン・ゴジラ」たる所以のシーン。

もうね。心酔ですよ。映像に心酔。どんどん破壊してくれ。どんどんやっちゃってくれと思ってしまうほどの迫力。映像美。感服です。庵野爆発ここにあり。

この映画はCGを多用しており、正直、違和感を感じてしまう部分はあります。前半は特に。しかし、中盤のゴジラのシーンはそれをまったく感じさせない。本当にああいうものがいるんだと思わせてくれます。

前半でCGの違和感を感じてしまっているのに、中盤のそれはその違和感を忘れてしまうほどなんですよね。映画に引き戻されるクオリティ。素晴らしい。ほんと素晴らしい。庵野監督、スタッフの皆さん本当にありがとうございますと言いたいですね。

ストーリーに関してはあまり触れないことにしますが、非常にメッセージ性のあるものになっていて、庵野監督の思想的なものをヒシヒシと感じます。「果たしてシン・ゴジラは某国で上映できるのか?」と思うほど。しかし、この映像ならば、某国の人も苦虫を噛み潰しながらもしっかり評価してくれるでしょう。

あと、石原さとみかわいい。(これ大事)

いやー本当に素晴らしいエンターテイメント作品を魅せていただきました。今、IMAXで見たばかりだけど、今すぐ4DXで見てみたい。

シン・ゴジラ、ぜひ観てみてください。

僕らが待ち望んだ映像が。そして僕らの想像をまったく超えた映像がここにはあります。庵野秀明監督に万歳!