最近、なかなか解決しないスマホの発火問題で、サムソンがスマホの首位転落したというニュースがありましたが、そういった問題を将来日本が解決してしまうことになるかもしれません。
現在のリチウム電池は可燃性のある電解液を使用していますが、これまでなかなか実現が難しかった不燃性の電解質を用いたリチウム電池の開発に日本の産総研が成功したそうです。
今回、酸化物系固体電解質材料であるガーネット型酸化物について、現在世界最高のリチウムイオン導電率をもつ単結晶を初めて合成し、固体電解質部材に用いた。また、産総研独自の常温製膜技術であるエアロゾルデポジション法(AD法)により正極を固体電解質表面に作成して、強固に接合した電極-電解質界面を実現した。これらにより、今回開発した全固体リチウム二次電池は、従来の全固体リチウム二次電池よりも高い安全性と信頼性をもつため、医療用途などへの応用が期待される。
今まで10年近くスマホを使ってきましたが一度も発火したことはなく、よっぽどの条件が重ならない限り起こり得ないことだとは思いますが、そもそも燃えない材料で作られるならこれ以上の安心はないですね。
やっぱり発火したというニュースを聞くたびちょっとビビりますもんね。そういった問題を解決した技術を日本が開発したというのはとても嬉しいものです。
とはいえ、この技術がすぐには使えるわけではなく、3年後の2020年までに実用化・量産化できるようにするとのこと。
バッテリーの持ちなども気になりますが、ぜひいいものを作っていただいて、よりスマホの性能が上がるように期待したいですね。
via: iPhone Mania
ちなみに、去年の今頃にも米スタンフォード大学の研究者らが発火しないリチウム電池を開発したと発表しています。日本とアメリカ。品質が高い実用的なリチウム電池をどっちがはやく実用化できるのか見ものですね。
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