macOS High Sierraがリリースされました。
正直、目を引くような新機能があるアップデートではありません。
しかし、OSの核とも言えるファイルシステムがApple File Systeme(APFS)に変更されており、レスポンスの向上、安定性の向上などが図られ、中身的はに大きく変わっています。
というわけで、APFSも含めて、macOS High Sierraの中で注目すべき新機能をまとめてみました。
気になっている方の参考の1つになればこれ幸いです。
1. ファイルシステムがApple File Systeme(APFS)に変更され、レスポンス・安全性が向上。
macOS High Sierra最大の注目点がこのファイルシステムの変更でしょう。
SSD搭載のMacのみの提供となりますが、このフラッシュストレージの最適化したファイルシステムによって、ファイルの複製やフォルダの中身のサイズを調べるといった処理が高速化しています。
また、暗号化機能や保護機能、シンプルになったデータバックアップ機能によってより安全になっているとアップルは説明しています。
僕も早速、High Sierraを入れてみましたがとてもキビキビ動いていると感じています。少なくともSierraからバージョンアップしてもっさりした印象は無く、むしろ速くなったのではないかと感じるくらいです。
2. 写真アプリに「カーブ」「カラーごとの調整」などの新たな編集ツールが追加。
High Sierraは写真アプリが機能向上しています。カーブやカラーごとの調整などの新たな編集ツールが追加されています。
カーブはPhotoshopでいうトーンカーブと同じものですね。
カラーごとの調整は、色ごとの色相・彩度・輝度を変更できて色変わりできるのでめちゃめちゃ楽しいです。
フィルタも新しいフィルタがいくつか追加されています。
3. 写真アプリからPhotoshopなどの他社製アプリですぐに編集できるように。
写真アプリは他社製アプリとの連携も強化されています。写真を右クリックして、外部連携を選択すれば対応している他社製写真編集ソフトですぐ開くことができます。
4. Safariがより安心に。
Safariがより安心して使えるようになっています。
以前見た商品の広告がどのサイトでも出たりする場合がありますが、Safariはサイト越えトラッキングのデータを削除するので、そういう現象を抑えるようになっています。
また、音付き動画が自動再生されるのを防ぐ機能も搭載しているので、以前よりも安心してブラウジングできるようになっています。
5. より高速化したSafari。
High SierraのSafariが積んでいるJavascriptエンジンは他を圧倒するパフォーマンスを発揮するようで、Chromeよりも速く実行するようです。
6. よりバッテリーに優しいSafari。
High SierraのSafariはMacのために設計されたブラウザということで、Macのテクノロジーを最大限に活用しているとのこと。そのため、ChromeやFirefoxよりも最大2時間長くネットサーフィンを続けられるし、Netflixのビデオも最大4時間長く楽しめるそうです。
7. iCloud Driveを使えば1つのファイルを複数人で編集できるように。
iCloud Driveにあるファイルであれば、共有ボタンから人を追加できて複数人で編集できるようになります。
8. メールアプリをフルスクリーンで使っている時に新規メッセージボタンを押すと自動でSplit Viewに。
メールアプリをフルスクリーンで使っている場合のみですが、新規メッセージボタンを押すと自動でSplit Viewになります。
メールを確認しながら新規メッセージが書けるのでとても楽になりますね。
9. 従来よりも最大40%高い動画圧縮効率を誇る「HEVC」(H265)をサポート
動画は容量をたくさん食うものですが、High Sierraを使えばギュっと空き容量を増やせるかもしれません。
なんとHigh Sierraは従来よりも最大40%高い動画圧縮効率を誇る「HEVC」(H265)をサポートしています。
Apple製の動画編集ソフト「iMovie」は早速HEVCに対応しているので、すぐにこのビデオフォーマットを活用できます。
10. 英語入力が強化。
英語を入力する際は、英字キーボードに切り替えて入力していた人も多かったかもしれませんが、macOS High Sierraは英語入力が強化。
例えば、「はいしえら」と入力すれば「High Sierra」と入力できます。ちょっと文字数の多い「performance」も「ぱふぉーまんす」と入力すればすぐ変換できます。
頻繁に英語と日本語を混ぜた文章を書く人は嬉しい機能強化ですね。
11. iCloudからのデータダウンロードスピードを上げるコンテンツキャッシュ
macOS High Sierraには、Appleがインターネット経由で配信しているソフトウェアのダウンロード速度を上げるためのコンテンツキャッシュ機能が搭載されています。ダウンロードしたことがあるMacやiPhoneやiPadなどのコンテンツをキャッシュすることで、アプリやiCloudにあるデータのダウンロードスピードを速くできます。
設定は、メニューバーのアップルマークから「システム環境設定」-「共有」のメニュー内にあるコンテンツキャッシュの項目からオンにできます。
もちろんキャッシュなので容量を使うのでご注意を。ちなみに、キャッシュの容量を制限する場合にはオプションボタンから調整が可能です。
あとがき
非常に地味目な新機能が多いかもしれませんが、SSD内臓のMacの方ならスピードアップを狙いにアップデートして見てもいいかもしれませんね。
僕のMacは2012年のMacBook Pro Retinaモデルですが、High Sierraにしてももっさり感は全然ありませんでした。むしろ速くなった印象すらあります。
いきなりメイン機をアップデートするのはアレかもしれませんが、サブ機からなら良いかもしれませんなぁ。
さて、僕は早速クリーンインストール作業に取り掛かろうと思います。
iOS11の新機能もまとめていますのでこちらもどうぞ。