Appleの創業者、スティーブ・ジョブズの死去・・・。
突然のことで、ただただ呆然としてしまっているのですが、彼の人生を振り返るべく経歴などをまとめてみました。
スティーブ・ジョブズ
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | スティーブン・ポール・ジョブズ |
出身 | アメリカ カリフォルニア州サンフランシスコ |
最終学歴 | リード大学(1972年入学、同年退学) |
職業 | Apple - 取締役会長 ディズニー - 取締役 |
誕生日 | 1955年2月24日 |
享年 | 2011年10月5日(56歳) |
スティーブ・ジョブズの主な履歴
年 | スティーブ・ジョブズの履歴 |
---|---|
1955 | アブダルファン・ジャンダリとジョアン・シンプソンの間に生まれるが、養子に出すことが決まっていたため、生後まもなくポール・ジョブズ夫婦に引き取られる。 |
1968 | Appleのもうひとりの創業者スティーブ・ウォズニアック(以下ウォズ)と出会う。 |
1972 | リード大学に進学するものの半年で中退。 |
1974 | アタリ社入社 |
1975 | ウォズと共にApple Iを開発。 |
1976 | Apple Iを販売。その利益で、ジョブズ・ウォズ・マークラで「アップルコンピュータ」を設立 |
1977 | Apple IIを開発・販売。爆発的なヒットをとげる。 (開発はウォズがほぼ独力で行う) |
1978 | Lisaの開発を始める |
1979 | パロアルト研究所を見学した際に目の当たりにしたGUIに衝撃をうける。これが後にリリースされるMacintoshに大きな影響を与える事になる。 |
1979 | ジェフラスキンがMacintoshの開発を始める。 |
1980 | アップルコンピュータの株式を公開(IPO) |
1981 | Lisaプロジェクトを追い出されたため、Macintoshの開発に参加 |
1983 | 当時ペプシコーラの社長だったジョン・スカリーを「このまま一生砂糖水を売りつづけたいか? それとも世界を変えたいか?」と口説き落としAppleの社長に据える |
1984 | Macintoshの販売を開始 |
1985 | 5月にアップルの会長に就任するも、アップルでの全ての仕事を剥奪される。9月、Appleを辞任。新しい会社NeXTを立ち上げる。 |
1986 | スターウォーズのジョージルーカスのコンピューター関連部門を買収し、ピクサーを立ち上げる |
1991 | ローレン・パウエルと結婚 |
1995 | ピクサー制作の「トイ・ストーリー」が爆発的ヒット。 ピクサーも株式上場を果たす。 |
1996 | アップルコンピュータがNeXTを買収することで合意。ジョブズは非常勤顧問としてAppleに復帰する。 |
1997 | ・当時のCEOだったギルアメリオを追放し、アップルのiCEOに就任する。 ・マイクロソフトからOfficeとInternetExplorerの提供を受ける。 |
1998 | ジョブズ復帰初のMacとなる「iMac」を発売。大ヒットする。 |
2000 | 正式にアップルのCEOに就任する。 |
2001 | iTunes、iPod、Mac OS Xを発売。 |
2004 | 膵臓がんと診断されるが、幸いにも治療可能なもので無事仕事復帰する。 |
2005 | スタンフォード大学の卒業式に招かれ有名な「Stay hungry, stay foolish(貪欲であれ、ばかであれ)」のスピーチする。 |
2007 | iPhoneを発売。 |
2009 | 重度の肝疾患を患いCEOを休職。ティムクックが一時代行するも仕事復帰を果たす。 |
2010 | iPadを発売。 |
2011 | 再び病気療養することになりCEOを休職。ティムクックが代行することになるが、そのまま復帰することはなく8月にCEOを辞任。取締役会長に就任するも10月5日死去。 |
スティーブ・ジョブズの伝説
ジョブズに関するエピソードは数え上げるとキリがないですが、有名なものをご紹介。
ブルーボックス事件
ある時、ウォズの母親からもらった「エスクァイア」誌1971年10月号に掲載されていたブルー・ボックスと呼ばれる装置を使って、無料で長距離電話をかけるというフリーキング(不正行為)の記事を読んだ2人は、スタンフォード大学の図書館に入り込み、AT&T(ベル社)の技術資料を見つけ出して、自分たちでオリジナルのブルー・ボックスを作り上げた。2人は、この装置で長距離電話をかけまくったという。ウォズは、この装置を作ったことで満足したが、ジョブズは、当時ウォズの通っていたカリフォルニア大学バークレー校の寮で、1台100ドルから150ドルで売りさばいていた。装置自体は1台40ドル程度で、大いにもうかったようだが、そのうち銃で脅されるような状態になり、身の危険すら感じたジョブズは、一切の販売を止めてしまう。
ジョン・スカリーを口説き落とす時の一言
ジョブズは、経営陣にある人物の才能が欲しいと思った
それは、ペプシコ社のマーケティング部で天才的な能力を発揮し
ついには、1977年にペプシコの社長に就任したジョン・スカリーだ
彼のマーケティング戦略の右に出るものはいないと言うほど、スカリーは天才的だった腐敗した Apple の経営を立て直すために、彼を経営陣に加えたい
そう思ったジョブズは、ジョン・スカリーに、こう言い放った「あなたは、自分の人生の残りを砂糖水売りに費やすのか?
世界を変えるチャンスを欲しくはないのか?」このジョブズの一言に、スカリーの心は揺れ動いた
引用元:不死鳥 スティーブ・ジョブズ
かっこよすぎる・・・!しかし、この文句でくどき落としたジョン・スカリーに会社を追い出されることになるとは・・・。事実は小説より奇なり・・・!
基盤が美しくない
「基盤パターンが美しくない」→「中を開けて見る人なんておらんでしょう」→「俺が見るんだよ、やれ」という理由で基盤設計のやり直しをさせた事がある。
けして普通のユーザーならみることない基盤のデザインにまで口を出すというジョブズの完璧主義者っぷりがうかがえる有名なエピソード。見えないところにこそ気を配るのが江戸っ子でい!ってことなんでしょう。外人だけど。
Appleに復帰後もらったばかりの20周年記念のMacintoshを窓からぶん投げる
1997年2月に正式にNeXT買収が成立し、アメリオの要請も有りジョブズはアップルに非常勤顧問という形で復帰した。この時、アメリオからプレゼントされた20周年記念Macintosh(Spartacus)を窓から投げ捨てたという噂が真しやかに囁かれた
もし本当ならば、どういった気持ちで投げたのでしょうかねー。こんなダサイのつかってられるか!と投げたのか。それとも自分を追い出したAppleにいらだちだったのか、アメリオを追い出す算段の手始めだったのか・・・。
アメリオを追い出し、iCEOに就任する
ジョブズは、経営の実権を奪取すべく、社内で隠密に行動を開始し、アメリオを追い出すための画策を講じる。「アメリオはいまだにアップルの業績を向上させられない」として、すべての役員を味方につけ、彼をCEOから引きずり下ろすことに成功する。
アメリオのおかげでアップルに復帰できたのに、そのアメリオを追い出すという、ジョブズがジョン・スカリーにやられたことを、アメリオにやってしまうというエピソード。
100億曲目をダウンロードした人に直接電話しちゃうジョブズ
100億曲目の人には、10,000ドル(日本円だと100万円相当)のiTunesギフトカードが進呈されるのですが、当選したアメリカ、ジョージア州ウッドストックに住むLouie Sulcerさんに、なんとスティーブ・ジョブズが直接電話したそうです!
こんな電話かかってきても普通に信じられないだろうなぁ。わたしもビビる。
ジョブズに直接メールしたら神対応してくれた件
お偉いさんは、iMacの液晶交換の件で、アップルジャパンの対応を詫び、丁寧な対応で謝罪してくれたのだった。そして、iMacを新品交換で対応させてほしいとの提案を提示してくれた。
あまりの急な展開に、 自分は状況がよく掴めなった。何故こんなにも急に対応が変わったのか?
お偉いさんと話をするうちに、「アメリカの本社」という言葉が何度か出てきた。 どうやら自分がスティーブ・ジョブズ氏に送ったメールが、Apple本社に届き、本社命令で緊急交換の指示が出たようだった。
購入したiMacが黄ばんでいたので、Appleに返品交換にだしたら、また黄ばんでいた。ちょっとアップルの対応に憤りを感じ、ジョブズに直接メールしてみたらなんと、本社が動いてiMacを神対応で交換してくれたというエピソード。
ジョブズかっこよすぎ・・・。
Stay hungry,Stay foolish.
ホントにグッとくるスピーチ。特に点と点とつなぐ話は大きく共感できます。今の自分があるのも、音楽とブログとiPhoneとプログラムというまったく独自の点が繋がって生活がなりたってますから。
別につなげることを狙ってたわけじゃないですが、どこで点と点が繋がるかわからないので、なんでも興味をもって種をまくことは大事だなぁと思います。
最後に。
この記事を書くためにいろいろ情報を整理して思いましたが、やっぱりこの人ほど、波瀾万丈な人生はないだろうなぁと思いますね。
自分で会社を起こしたのに、その会社を首になり、またその会社に復帰し、それを世界最大の時価総額の会社にしてしまうとか、もう漫画とか小説を超えている人生ですよね。
しかも、彼が生み出したものは、世界を大きく変えて便利にしていったとか・・・。月並みな言い方ですが格好良すぎ・・・。
いずれ伝記となって多くの人に彼の人生は読まれていくことになるのでしょうが、人類で一番の面白い人生として語り継がれていくことでしょう。
いやー、彼がいなかったら、パソコンもなかったかもしれないし、タッチパネル型のスマートフォンなんて夢のまた夢のものだったでしょうしね。ここまで、世界を豊かに出来たのは後にも先にも彼しかいないんじゃないかと思うと21世紀最大の偉人であるかもしれない。
56歳か・・・。早い早すぎるよ・・・。もっとエキサイティングでアメイジングな製品を僕らに沢山提供して欲しかった。いやー本当に惜しい人をなくしましたね。本当に残念でならない。
ぜひアップルには、ジョブズの精神を受けついで、引き続き素晴らしい製品を生み続けて欲しいですね。
嗚呼・・・。悲しみはつきませんが、スティーブ・ジョブズ氏に敬意を表しつつ合掌。本当に今までありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます・・・。
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